環境持続可能性
気候変動に与える影響を低減し、より環境持続可能性の高い事業運営を目指します。
環境持続可能性はプレイヤーの皆さん、Riot、そして世界全体にとって極めて重要な課題です。私たちはこの課題に対してかねてから尽力してきましたが、今後は具体的なコミットメントも最大限明確にしていきます。今後は私たち自身の取り組み、強力なパートナーとの協業、そしてゲーム業界におけるベストプラクティスの共有を通じて、より健やかな世界へ向けた歩みを加速・推進していきます。
私たちのコミットメント
私たちが目指すのは、私たちの作るゲームを未来世代のプレイヤーにも楽しんでもらえる世界です。その未来を実現するには、常に最新の科学的知見に基づく環境持続可能性のベストプラクティスを実践しながら、総合的な環境負荷低減にも取り組み続けていかねばなりません。
そこでRiotでは私たちの事業が排出する温室効果ガス(GHG)の量を調査・把握し、企業としてのコミットメントを確定させました。以下がその内容です。
パリ協定に整合する、科学に基づく短期目標(Near-term SBT、対象は温室効果ガス(GHG)排出量)の設定:
地球の気温上昇を1.5℃未満に抑えるべく、グローバル単位で温室効果ガス排出量を低減していきます。
企業の1.5℃誓約(Business Ambition for 1.5 ˚C)への適合と、2050年までの温室効果ガス排出量ネットゼロ達成:
今後も排出量の継続的低減に注力し、低減不可分野ではオフセットも計画していきます。
2030年までに自社の事業運営を再生可能エネルギー100%へ移行:
石油燃料よりもクリーン/持続可能な電力に移行する世界的な変化を支持していきます。
温室効果ガス(GHG)排出量
Riotでは運営ゲームが1本から5本に増加したことに合わせ、自社の温室効果ガス排出量について徹底的な調査・算定を実施。2021年以降のデータを用いて温室効果ガスインベントリ(報告書)を初めて作成しました。報告書はスコープ1~3(事業のおおまかな区分)の各排出量と排出元を把握し、低減計画を立てる上で注力すべき領域を判断する上で非常に大きな助けとなりました。また科学に基づく目標(SBT)も温室効果ガス排出量低減に取り組む企業に明確な道筋を示しており、こちらも参考にしています。私たちは今後2年のあいだに基準となるデータを提出し、レビュー完了済みの温室効果ガス(GHG)低減計画を作成していきます。なお、こちらのデータは毎年「年次インパクトレポート」でも報告していきます
2021年の温室効果ガス(GHG)排出フットプリント
スコープ1:事業者が直接排出する温室効果ガス
1,735 tCO2e
スコープ2:購入したエネルギーの温室効果ガス
6,907 tCO2e
スコープ3:調達物流/ 販売物流の排出量
92,369 tCO2e
温室効果ガス総排出量:
101,011 tCO2e
スコープ3 カテゴリー別排出量
購入した商品/サービス | 72.3% | |
---|---|---|
資本財(キャピタルグッズ) | 3.5% | |
燃料/エネルギーに関連する活動 | 1.5% | |
出張 | 5.3% | |
従業員の通勤 | 4.0% | |
調達物流のリース資産 | 12.4% | |
フランチャイズ | 0.4% |
環境持続可能性イニシアチブ
環境持続可能性への取り組みは、Riotの企業活動におけるすべての意思決定に大きく影響しています。Riotではかねてより独自の環境持続可能性イニシアチブを立てており、こちらについては今後も「周囲の世界に良いインパクトを与える」という目標と共に継続していきます。過去に実施したゲーム内募金活動ではプレイヤーと協力し、環境持続可能性に取り組む団体に数百万ドルを寄付しました。オフィスでも食品廃棄、水使用量、エネルギー消費を削減するさまざまな施策を実践し、持続可能性の向上に努めています。
Esports分野ではWorldsを通じてゲーム内での持続可能性を推進。長期パートナーと協力して多大な影響を作り出しています。また2022年にダブリンに開設されたリモート配信センターは、世界中の何百万人ものプレイヤーにWorldsを届けるという仕事を、すでに再生可能エネルギー100%で行っています。
とはいえ将来に目を向ければ、次にやるべき事はいつでも無数にあります。私たちのコミットメントもイニシアティブも、一歩引いた視点から見れば、世界全体で取り組むべき大きなミッションの一部でしかないのです。私たちはこれからも、より良い企業活動のかたちを模索し続け、より良い世界を目指して貢献を重ねていきます。
認証
ダブリンのリモート配信センターは2023年夏にISO認証を取得しました。Riotの企業目標、プレイヤーの皆さんの期待、そして環境への影響。求められる条件は高いですが、国際的に認められている環境規格ISOはそれらを網羅するものとなっています。