国際的な祭典であるプライドは、世界中で一年を通して祝われています。プライド月間としては現在でも6月が最も一般的ですが、7月にはドイツ各地でプライドパレードが行われ、8月にはアムステルダムとプラハで祝われます。そして2月にプライドが開催される南半球では、オーストラリアとニュージーランドで大きなイベントが計画されています。
アイデンティティーはカレンダーに縛られるものではなく、プライドに関するお祝いもそれは同じです。プレイヤーの皆さんが一年を通してプライドをテーマにしたアイコンやプレイヤーカード、ガンバディーなどを使用されているのと同様に、ライアットもコンテンツシリーズやチャリティー、LGBTQ+トーナメントなど、今後さらなるプライドイベントを予定しています。ですがその前に、6月に行われた素晴らしいイベントの数々について振り返っておきたいと思います。
プライド2022は、ライアットにとって過去最大のプライドイベントとなりました。ライアターは皆でパレードに参加したり、洞察に富んだ話し合いをしたりしたほか、LGBTQ+コンテンツの制作や、チャリティーへの貢献を通して、虹色のように個性豊かなライアターとプレイヤーのアイデンティティーをお祝いしました。また、皆さんの愛するビルジウォーターの2人組に関して新たな物語を公開し、彼らのアイデンティティー的な結び付きや、火薬の爆発とはまた違った、燃え上がるような関係性について掘り下げていきました。
ここからは、プライドへの祝福としてライアットが行ったこと、そしてこれからも継続していくことについて、詳しくご紹介していきます。
ゲーム内のプライド
6月はライアットの全ゲームが虹色に染まり、リーグ・オブ・レジェンド、VALORANT、チームファイト タクティクス、ワイルドリフト、レジェンド・オブ・ルーンテラで、それぞれ独自のプライドイベントが開催されました。プライドをテーマにしたカスタマイズアイテムは、2021年からの復刻アイテムに2022年の新アイテムを合わせた全58種類が登場し、プレイヤーはこれらのアイテムを入手、装備することで、LGBTQ+コミュニティーを祝福し、サポートすることができました。全ゲームで何百万というプレイヤーがこのキャンペーンに参加してくれたことをとても嬉しく思っています。例として、VALORANTではアクティブなプレイヤーの半数近くが、プライドをテーマにしたガンバディーやプレイヤーカードを獲得しました。こうしたキャンペーンへのプレイヤーの全体的な参加率を見ると、ライアットとしても来年はさらに良いものを作ろうという励みになります。
Pride Month is here 🏳️🌈 and we’re celebrating across all of our games!
— Riot Games (@riotgames) May 31, 2022
No matter where you live, who you are, or who you love, we’re proud to have you as part of our community. ✨ | More Info: https://t.co/aIyCt0wLF4 pic.twitter.com/cHrxROG5TI
グレイブスとツイステッド・フェイトの物語を描いた「ぼっちの二人とボンボリーニ」
この物語には、ビルジウォーターの良きパートナーシップに必要なものがすべて揃っています。火薬に爆発、半分シュモクザメのかつての仲間…そしてビジネスパートナーである、2人の札付きの傭兵が見せる優しい時間。まだ読んでいない方は、こちらからストーリーの全容をチェックしてみてください。
ビルジウォーターきっての傭兵2人組についてもっと知りたいなら、2020年にリリースされた「裏切りの裏切り」も一見の価値ありです。最近でも、新たにポルトガル語をはじめとするいくつかの言語で吹き替え版が公開されました。
プライド クリエイター アート コミッション
#Prideのお祝いの一環として、ルーンテラではプライドをどんな風にお祝いすると思うか、素晴らしいコミュニティーアーティストの方々にシェアしていただいたところ、素晴らしい作品の数々が上がってきました。
— Riot Games (@riotgames) June 21, 2022
「コミュニティーアーティストたちは、私たちの世界にある種の魔法をかけてくれます」と語るのは、このプロジェクトに携わったマーケティング クリエイティブ ディレクターのChesney Lattugaです。「彼らはチャンピオンたちに新たな形で命を吹き込んでくれます。彼らが描き出す情熱的な絆には、いつも驚嘆させられています。私はファンアーティストと一緒に仕事をするのが大好きです。アーティストたちが作り上げた作品、特に自分なりの解釈を織り込んだ作品には、彼らが注ぎ込んだ愛情の一滴一滴が見て取れるからです!」
独自のスタイルで各々の作品に命を吹き込んでくれたYoorinart、SuperRisu、Bekkomi、Sunatixd、OriaArts、Luzdanaeeに心から感謝いたします!
ロサンゼルス - プライドパレード
各ゲームのキャラクターから、彼らに命を吹き込むライアターまで、プライドはゲームの内でも外でも祝われました。ロサンゼルスのプライドパレードは、ライアターにとって毎年の恒例行事となっています。今年はお揃いのコーギーTシャツを着て、ロサンゼルスの街でプライドを示しました。
香港&シンガポール - オフィスのポップアップ
香港とシンガポールのライアターも、皆で一緒にプライドを祝いました。オフィスの会議室はプライド仕様になり、ライアターたちはコーギーTシャツを着て、美味しい料理を楽しみました。
業界中からLGBTQ+のERGがライアットを訪問
従業員リソースグループ(ERG)とは、共通のアイデンティティーや人生経験を共有する従業員のグループのことです。ライアットでは、それらをRioter Inclusion Group(RIG)と呼んでいます。このイベントでは、エンターテインメント、ゲーム、テクノロジー業界のERGを招待し、ライアットの敷地内で成果を共有したり、コミュニティーを構築したりする機会を設けました。Netflix、Naughty Dog、スクウェア・エニックス、Meta、Google、Epson、EA、AMPASの皆さん、お越しいただきありがとうございました。またお会いできることを楽しみにしています!
LCS - プライド テールゲート イベント
Summer Splitの開始とともに、世界中の地域リーグのeスポーツイベントがプライド仕様に染まりました。LCSではテールゲートパーティーが催され、新たなスプリットが最高の形で幕を開けました。
At LCS today for the Pride tailgate! pic.twitter.com/lsChAEFGrM
— 🏳️🌈🌟jen | Riot StarStuff🌟🏳️🌈 (@jenbamo) June 26, 2022
地域のeスポーツリーグが放送でプライドを祝福
MSIを終えてSummer Splitに突入した地域リーグでは、多くのチームやリーグがそれぞれプライドに関連したアクションを行いました。LCSではテールゲートパーティー後の放送で、ゲーム文化と「より良くすること」がなぜ大事なのかについて、Biofrostから重要なメッセージが伝えられました。
Thank you for sharing these words with us, @Biofrostlol. #LCS pic.twitter.com/3sJHayX3hs
— LCS (@LCSOfficial) June 25, 2022
ヨーロッパでは、放送席の背面にあるモニターにレインボーのグラデーションが映し出されました。
そしてブラジルでは、スタジオを囲うレインボーのライトによって、アリーナ全体が鮮やかな色彩で照らされました。
Desafio Pride Tournaments
ブラジルのチームはさらに1歩踏み出して、LGBTQ+トーナメントシリーズを開催しました。最初のリーグ・オブ・レジェンドのトーナメントには、LGBTQ+コミュニティーの選手が出場しました。また、今後数ヶ月の内にVALORANTとワイルドリフトのトーナメントも開催され、LGBTQ+のゲーマーたちが競い合う予定となっています。
加えて、ブラジルでは地域トーナメントのサポートが行われています。時期を問わず多様なトーナメントが奨励されており、賞金やプロモーションといった追加のサポートを受けられるようになっています。6月には、ブラジルのeスポーツコミュニティーの主催者とチームが提携し、以下のようなプライドをテーマにしたトーナメントが企画されました。
C9 WhiteのAnnieがVALORANTを語る
VALORANT Champion TourのGame Changersは、VALORANTの競技サーキットを補完するものであり、女性や社会的に軽視されているその他のジェンダーがVALORANT eスポーツで競い合う機会を提供しています。これまでのGame Changersシリーズにおいて、Cloud9 Whiteは5つの主要なGame Changersイベントすべてを制した強豪です。最近、プロプレイヤーからストリーマーに転身したAnnieは、配信の世界にその才能を持ち込む前、C9 Whiteの一員としてこのチームのGame Changersイベント4連続優勝に貢献しました。この動画で彼女は、Game Changersでプレイした経験や、この種のイベントを開催することの重要性について語っています。
@playvalorant Be a VALORANT pro with PRIDE. @Annie_Dro shares her experience as a Twitch Ambassador, professional player for C9 White, and fulltime internet clown (her words, we swear).
♬ original sound - VALORANT
ルーンテラのインクルーシブなチャンピオン:App Storeストーリー
レオナとダイアナは星々の間で結び付いた関係性にあります。運命のいたずらでレオナが太陽の真髄に、ダイアナが月の真髄になる前、二人は恋をしていました。レオナとダイアナのストーリー、ゲームプレイ、ゲーム中の掛け合いなどがこちらの記事で紹介されています。
EMEA - プライド バーチャル マーチ
ヨーロッパのライアターは6月後半から8月にかけて、プライドのバーチャルマーチを行います。今年で開催2年目となるこのバーチャルマーチは、心身や社会の健全性に関する活動への参加をライアターに促すものです。それらの活動に参加するとポイントが与えられ、プライドグッズと引き換えたり、チャリティーへの寄付金に変換したりすることができます。今年の公式チャリティーパートナーを務めるILGA Europeは、平等の提唱とLGBTQ+運動の促進に焦点を当ててヨーロッパと中央アジア全土で活動している独立NGOです。
Trevor Project、GLAAD、It Gets Better Projectへのカルマ マッチング寄付2倍を実施
ライアターは年間を通して、自分の関心のある活動や団体に寄付することが奨励されており、それにあわせてライアットではマッチング寄付(個人の寄付に追加で企業から贈られる寄付)を行っています。プライド期間中は、LGBTQ+の慈善団体であるTrevor Project、GLAAD、It Gets Better Projectへのマッチング寄付額を2倍にしていました。
自分のレーンを見つけたレインボーライアター
Rainbow Rioters(LGBTQ+の社員とその支援者で構成されたRIG)には、ライアットを日々前進させている人たちが大勢います。この連載記事は一年を通して行われ、彼らのアイデンティティーがキャリアと共ににどのように進化したか、包摂的な企業文化を築くことが何を意味するのか、そして彼らがどのようにライアターになったのかに焦点を当てて、5つのストーリーが語られます。第1回のストーリーでは、EMEAの多様性および包摂性アドバイザーであるPatrick Ryanが、自身の経験した社会的変化、金融業界におけるプライドネットワークの構築、ライアットでのRIG構築における役割について語っています。
チームファイト タクティクス - プライド デベロッパー スポットライト
TFTを制作するチームは、何年にもわたってライアットのゲームに功績を残してきた多様なライアターで構成されています。今年のプライドでTFTソーシャルチームは、LGBTQ+のライアター4名にスポットライトを当てました。
This month, we have the honor of featuring and celebrating a few of our LGBTQIA+ community members from the Teamfight Tactics team, starting with Alice! 🖥️ Alice has been with us from the start, and we are so grateful for her time spent making TFT great. pic.twitter.com/ULvOv2xPZv
— Teamfight Tactics (@TFT) June 2, 2022
Say hello to Ken! When he’s not lending his talents to us at TFT, you might catch him playing a round of Valorant or two. (But we’re not worried, VAL doesn’t have Choncc). 😌 pic.twitter.com/0vnjsEiSad
— Teamfight Tactics (@TFT) June 16, 2022
Rae comes to us directly from a flurry of flower petals in her magical girl transformation sequence! This game producer said she’s working on being kinder to herself, which is a great sentiment for Pride month. 🤗 pic.twitter.com/X1sXxoieef
— Teamfight Tactics (@TFT) June 23, 2022
Our last dev superstar of this year’s Pride month is Jake! If you’ve enjoyed any of the in-game pride content this month, we have Jake (and his team, of course) to thank. 🙌 pic.twitter.com/GjHFLrrJID
— Teamfight Tactics (@TFT) June 30, 2022
ムービーナイト:Tangerine
Rainbow Riotersとの連携のもと、LAX Eventsはプライド月間のスタートにあわせ、高い評価を受けた2015年公開の映画「Tangerine」の特別上映を行いました。「Tangerine」は、主人公であるトランスジェンダーのSin-Dee Rella(演:Kitana "Kiki" Rodriguez)とAlexandra(演:Mya Taylor)が、Sin-Deeのボーイフレンドとその新しい恋人を探して、ロサンゼルスの街を巡る様を描いた日常ダークコメディです。
ジューンティーンス:Wellness for the People
アイデンティティーの交差性に対する理解の形として、Wellness for the Peopleは黒人とLGBTQ+のライアター、そしてその支援者に向けて、黒人であること、そしてクィアであることの重なり合いを中心に据えて祝福する、ラーニングセッションを開催しました。このセッションの参加者は運動、教育、瞑想を通して、こうしたアイデンティティーの重なり合いについての理解を深めました。
EMNA - Women@Riotアライシップパネル
ヨーロッパ、中東、アフリカ(EMEA)チームのライアターは、アライシップに関する公開討論会を実施しました。ベルリン、ドバイ、ロサンゼルスで働くライアターが登壇したこちらの公開討論会では、アライシップの意味、アライシップに交差性が必要な理由、そして職場でアクティブな支援者でいる方法について議論がなされました。このイベントの一環として、EMEAチームはライアターがより良い支援者になることを手助けするリソースを設けました。
APAC - 職場におけるLGBTQ+の包摂性
アジア太平洋(APAC)のチームはLGBTQ+の職場支持団体であるOut & Equalと協力し、マネージャーとピープルチームに向けて、LGBTQ+の社員を職場でサポートする最善の方法を学ぶ90分間のワークショップを開催しました。
プライドキャンプファイヤー
ライアットでは隔週木曜日に「キャンプファイヤー」と呼ばれる社内ディスカッションを開催しています。プライドに関しては、この記事で取り上げられているすべての素晴らしいイベントについて話し合い、それらを実現した人々に感謝を表明し、そしてD&I(多様性と包摂性)の進展を確認しました。私たちはこれからも積極的に多様性に富んだストーリーを伝え、様々なアイデンティティーを持つキャラクターを生み出し、インパクトのある多種多様な方法でD&Iをビジネスに取り入れていきたいと考えています。やるべきことはまだ多くありますが、一年を通してあらゆる形の多様性を祝えることを嬉しく思っています。