SAMA SAMA

10月がフィリピン系アメリカ人歴史月間である理由をご存知ですか?これは1500年代にフィリピン人が初めてアメリカ合衆国(カリフォルニア州モロ・ベイ)に到着した時期に由来します。今年の10月はFilipinos at Riot(略称FAR、フィリピン系ライアターとアライで構成される従業員リソースグループ)主導でライアター向けに様々なアクティビティーを開催し、フィリピンの誇る文化を共に祝いました。今年のテーマはタガログ語で「みんなで一緒に」を意味する「Sama Sama」。2年間のバーチャル開催を経て久しぶりにオフライン開催となった今年にはうってつけのテーマと言えるでしょう。 

フィリピン系アメリカ人のコミュニティーは大きく、米国内アジア系アメリカ人としては2番目、カリフォルニア州内人種グループとしては3番目の規模です。しかし米国内でこれほどの割合を占めるにもかかわらず、多くの米国人はフィリピン人の歴史や文化をほとんど知りません。そこで私たちはこの「溝」に橋を架け、彼らが築いてきた歴史とさまざまな貢献を共に祝したいと考えました。またRiotは「プレイヤーの大きなコミュニティーを団結させる」ことをミッションに掲げていますが、この価値観はコミュニティーを核とするフィリピン文化とも共通しています。 

Riotとフィリピン人プレイヤーの距離を縮める一歩

正式名称が「フィリピン系アメリカ人歴史月間」であるとはいえ、その歴史的起源はフィリピン本国にあり、必然的に10月はフィリピン文化を祝す期間でもあります。そして先日、私たちはフィリピン/東南アジアのプレイヤーに向けて重大な発表を行いました。同地域で10年以上続いてきたGarenaとのパートナーシップを終了し、自社パブリッシングに完全移行することを発表したのです。この変更が同地域のプレイヤーに与える影響に関する詳細情報についてはこちらの記事(英語)をご覧ください。

この自社パブリッシング計画の一環として、Riotはフィリピン・マニラに独立したオフィスを開設します。同オフィス所属のライアターはフィリピンプレイヤーと交流し、地域に根ざしたゲーミング体験を準備し、フィリピン/東南アジアの情熱的なプレイヤーに最高の状態でゲーム/プロダクトを楽しんでもらえるよう取り組んでいきます。

夜市で共に文化を体験

フィリピン系アメリカ人歴史月間はラテンアメリカン文化遺産月間と部分的に重なっていたため、FARはRiot Unidosと協力し、Riotロサンゼルスオフィスでライアター向けの夜市を開催しました。市場ではVchosの「ププサ」、Big Boiの「ルンピア・シャンハイ」などラテンアメリカとフィリピンの美味しい地元料理が供され、イベントは素敵な音楽と美味しい料理を楽しみながら、2つの地域の豊かな文化を学ぶ良い機会となりました。

ゲーミング業界のフィリピン系人材が集まる場も

FARはこのほか、ゲーミング業界で活躍するフィリピン系人材の懇親会も開催。これは今年のテーマである「Sama Sama」を体現する催しとなり、会場となったRiotオフィスでは参加者が体験談を語り合い、交友を深め、故郷の文化を祝いました。ゲーム業界でも数少ないフィリピン系人材専用ERG(従業員リソースグループ)として、FARはこれからも業界におけるフィリピン系人材のあり方を共に模索していきたいと考えています。この懇親会はゲーム業界におけるフィリピン系人材の団結を促し、世界的コミュニティーを作るというFARのミッションに向けた最初の一歩と言えるでしょう。

 

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『Fabulous Filipino Brothers』ムービーナイト

今年のFARはメンバー向けにバーチャルムービーナイトも開催し、Dante Basco氏主演の映画『Fabulous Filipino Brothers』を鑑賞しました。主役のDante Basco氏は昨年のフィリピン系アメリカ人歴史月間イベントでゲストスピーカーとして登壇し、ライアターに向けてフィリピン系俳優のハリウッドでの経験(英語)やメディアにおける代表性の大切さを語ってくれた人物です。

 

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その他

昨年、私たちはVALORANTのネオン、LoLのゼリというフィリピン系コミュニティーにとって極めて大きな意味を持つ2人のキャラクターをリリースしました。いずれも世界中で広く受け入れられるキャラクターとなりましたが、中でもフィリピンでの反応は特に大きなものでした。この2人の開発には複数のFARメンバーが携わり、出身コミュニティーで培った感覚や知識をキャラクターに吹き込んでいます。Riotは東南アジアでの存在感を高めたいと考えており、今後その一環として各ゲームタイトルでも東南アジア系の新キャラクターが登場してくるでしょう。